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<ニイルの教育>


「すべての困難と迷信と偽善からか解放されたその時はじめて人は教育を受けたことになる」と考えるニイルは、既成の道徳の強制によってできた超自我からの子供の解放を図り、精神分析の技法を応用して「プライベート・レッスン」と称する分析や、盗癖の子どもに褒美を与える、子どもと一緒に窓ガラスを割るなどの大胆な治療を行う。同時に子ども白身による価値観の形成のために自己決定の生活をもっとも重視し、出欠自由の授業、子どもと大人が対等の全校集会、互いにファーストネームで呼び合う関係などを基本方針とした。1930年以降、霜田静志が多数翻訳して日本へ紹介したことにより広く知られるようになった。
【新愛育心理研究会・会報No.62・堀真一郎氏資料より】


<A.S.ニイル(Neill, A.S.)略歴>

1883年

スコットランド東部のフォーファーに生まれる。学業成績不振のため中学へ進学できず、父親の小学校の見習い教師となる。

1908年

エジンバラ大学に学び、卒業後は出版社へ就職する。

1921年

ドイツのドレステンで国際学校を設立。

1924年

イギリスヘ戻り、サマーヒル学園を設立。3年後、イングランド東部のレイストンに移転。自立した自由な人間の育成をめざした革新的な教育の実践を通し、『問題の子ども』『恐るべき学校』ほか多くの著書を著した。

1973年

没。その後、サマーヒル学園は夫人のイナが、現在は娘のゾーイが経営している。 

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